レッスン1: カバラによる人の本質と現実の知覚
このレッスンでは、私たちを動かす原動力、思考の源、そして欲求が生まれるきっかけを探ります。 カバラの核心的な概念――「喜びを得ることへの欲求」――を解き明かし、本物のカバラの目的とは何か、そしてなぜそれが現代においてもなお重要なのかを明らかにします。
- 人間の本性を動かすものは何でしょうか。私たちの思考はどこから生まれ、欲求はどのように心の奥で目覚めるのでしょうか。
- カバラの知恵によれば、創造の根本的な構成要素――「喜びと満たしを受け取る欲望」とは何でしょうか。また、その性質はどのようなものでしょうか。
- 真のカバラを学ぶことにはどのような意義があり、なぜ今の時代にこそその学びが必要とされるのでしょうか。
レッスン1
カバラによる人の本質と現実の知覚
Slide #2
カバラの知恵に興味を持つようになったきっかけは?
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4つのグループ
- 好奇心、探究心
- 人生が退屈で灰色
- 激しい出世争い、 果てしない追いかけっこ
- 動揺、危機的状況
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あなたにとって「自然」とは何か?
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「私たちは何も新しいものを創り出しません。私たちがやるべきことは、人の中に隠されているものを明らかにすることだけです」
コツクのラヴ・メナヘム・メンデル
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自然
自然界には驚くべき調和があります。すなわち、すべての要素が互いを補い合い、全体が正しく機能するために必要とされています。
- 自然は一つの統合されたシステムであり、各部はすべて相互に結びついています。
- このシステムは、私たちを「つながり」と「強調」へと発展させていきます。それには二つの方向性があります。
- 各部がすべて結合し一体となる「統合」の方向性。
- 分化と分裂によって、多種多様な自然要素が創造されていく方向性。
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自然
- 人間は自然の上に立つ存在ではなく、巨大で複雑なシステムの一部として、数えきれないほどの見えないつながりによって自然と結ばれています。
- 人との関わりにおいて「受け取ること」と「与えること」のバランスが崩れると、それが自然全体のバランスも崩れます。
- その結果、人類は苦しみに直面します。一方では、抑うつやさまざまな個人的・精神的危機。もう一方では、自然災害や経済・環境の危機、疫病などの社会的・地球的な災厄です。
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科学とカバラの知恵の違い
科学は物理的な現実を調べ、知識を構築・体系化し、経験則によって実証することで、この世界の現象を説明しようとします。その基本原理は以下の通りです。
- 公平性(偏りのない観察)
- 経験主義(実験・観察にもとづく)
- 反証可能性の原理
- 抽象性
- 一貫性
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「私たちの本質は、現実を構成するすべての存在の本質と同じであり、それは「受け取りたいという意志」にほかなりません」
「ゾハールの書の入門」第20項(バール・ハスラム )
Slide #10
「人間の“意志”という力の価値の大きさが、いつの日か世界の中で明らかになるだろう。
それが現実においていかに決定的な力であるか――この発見こそが、すべての科学の頂点となるであろう」
ラヴ・クック
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「豊かさそのものは大海のようなものです。それを指ぬき※で汲む者もいれば、バケツで汲む者もいます――そういうものなのです」
※訳註:裁縫で中指にはめるもので、ここでは言っているのは指輪型ではなくキャップ形の指ぬき。少ししか汲めない人がいることを表している。
雑記集 第798番「小さき者の功徳」(ラバシュ)
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Slide #13
「カバラの知恵のすべては、上層の意志による導きを知ることにほかなりません。すなわち、なぜクリエーターは被造物を創ったのか、被造物に何を望んでいるのか、世界が巡りめぐった末、最終的にどうなるのかを知ることです」
ラムハル『ダアト・テヴノート(理知の知)』
Slides #14
受け取りたいという意志の特徴
- 私たちの欲求は常に増大し続けています。
- 多くの努力を払って満たしを得ても、感じられるのは短時間で、すぐに消えてしまいます。
- 満たされた感覚が消えてしまうと、その前よりも大きな虚しさが残ります。
- 喜びの質が高まるにつれて、満たしが長く続くようになります。
- 欲求は人のコントロール下になく、人に制御できるものではありません。
- 欲求は環境によって強く影響され、コントロールされています。
Slides #15
受け取りたいという意志の特徴
- 欲求を完全になくすことはできませんが、苦しみを通じて欲求を弱めることはできます。
- 利己主義(エゴイズム) = 人が喜びや満足を他人を犠牲にして得るということ。
- 現象の根底にある本質的な性質としての欲求は中立です。
- エゴ = 他者に対する自然な(根拠のない)憎しみ。つまり、人は常に他者よりも自分自身を満たすことを好むということ。通常、これには他者の犠牲を伴います。
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RABASH, Letter 38-1
“Creation of the Will to Receive
The need to create the will to receive is because they interpreted that the purpose of creation was to do good to His creations. The Creator wishes to impart His goodness in order to delight the creatures, and consequently, creation must contain be a Kli (vessel) for reception of pleasure. It is impossible to receive pleasure if there is no need and lack for it, for then we do not feel any pleasure.
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This is similar to a person treating his friend to a good meal, but he has no appetite and therefore cannot enjoy the meal, for only the craving for the food determines the measure of pleasure in the meal. For this reason, in order for the creatures to enjoy His gifts, He has imprinted in the creatures a nature of always wanting to receive pleasure.
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This discernment that exists in a person, namely the desire to receive pleasure, is the whole of man which the Creator has created. Everything we speak of with regard to man is nothing more than the desire to receive… and in the future he will be granted eternal pleasure. That is, the desire to receive pleasure will be rewarded, at the end of its work, with receiving all the pleasure that the Creator contemplated giving to it.
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講座で学ぶ主なテーマ
- 創造のプランとその目的
- 魂とは何か、魂は自分とどう関係しているのか?
- 上層の力とは何か? それは存在しているのか、していないのか? どのように存在し、どのようなものなのか?
- 現実の知覚
- 選択の自由
- 人類の歴史とカバラの知恵
Slides #20
内省/セルフ・スタディ
- どのような欲求が、どのくらいの割合で自分の中に湧き上がりますか?
- その欲求は、自分の意思とは無関係に、ひとりでに湧き出てくるのでしょうか?
Slides #20
内省/セルフ・スタディ
- 自分の周りの人に目を向けてみましょう。その人たちはどのように欲求に動かされていますか?
- 自分の中で「心の点」をその他の欲求と区別できますか?