レッスン16 - ゾーハルの書
(編集中)
レッスン16 - ゾハールの書
SLIDE #2
ベレシート(創世記の冒頭の言葉「初めに」)、ラビ・シモンが次にように語り始めました。
「蕾(つぼみ)が地に現れ、剪定(せんてい)の時が来たり、山鳩(やまばと)の声が我が地に聞こえる」(雅歌2:12)。
「蕾(つぼみ)」とは、天地創造の業です。それが地に現れたのは第三日目のことであり、「地は青草を芽生えさせた」(創世記1:12)と書かれているように、地が草を生じさせたときです。
「剪定の時が来た」とは、第四日目のことです。この日は「暴虐な者たちを剪定する日」であり、それゆえ、「光あれ」と書かれているけれど、ここでは「ו(ヘブライ語のヴァヴ)」が省かれており、これは呪いを意味しています。
「山鳩の声」とは、第五日目のことです。この日に「水の中に生き物が群がり」(創世記1:20)、子孫を生み出す存在が生じました。
「聞こえる」とは、第六日目のことです。この日に「人を造ろう」(創世記1:26)と記されているけれど、人は後に「『行い』を『聞くこと』に先立たせる」こととなります。
「我が地に」とは、安息日(シャバット)のことであり、これは「命の地」、すなわち来るべき世界(来世)にたとえられます。
ラシビ、『ゾハールの書への入門』「花のつぼみ」、項目4、「皆のためのゾハール」 Vol. 1.
SLIDE #3
伝説の言語は、求められている意味に完全に適合する寓話を通して簡単に理解できます。表面的に調べれば、聖書の言葉よりもさらに理解しやすいです。しかし、完全に理解するには、この言語は根と枝の順序で話すことに限定されず、寓話と素晴らしい機知でしか話せないため、非常に困難な言語です。しかし、それは、聖書や法律の言語では説明できない、その状態における段階の本質に関わる難解で奇妙な概念を解決するのに非常に豊富です。
バール・ハスラム「カバラの教えとその真髄」
SLIDE #4
トーラーの秘密は、トーラーが伸張し、最高位からこの地上の世に下ろされたために、たとえ話や謎に包まれている、という点にあります。
RAMAK「汝の父の神を知れ、14」
SLIDE #5
ラビ・シモンは言いました。トーラーを文字通りの物語を語るためにあると言う人は災いだ、と。トーラーの言葉にはすべて、それよりも優れたものがあり、最高位の意味があるのです。
皆のためのゾハール、ベハーロチャ (ロウソクを立てるとき)項目58
SLIDE #6
155) したがって、私たちはこう問わなければなりません。なぜ、カバリストはすべての人にカバラの知恵を学ぶよう義務づけたのか?」
確かに、カバラには広めるべき素晴らしい点があります。カバラの知恵に従事する人々には、計り知れない価値のある素晴らしい救済があります。彼らは学んでいることを理解していませんが、それを理解したいと切望し、その強い欲求を通じて、魂を取り囲んでいる光を自分自身に目覚めさせます。
SLIDE #7
人が完全性を獲得していない間は、人に届く運命にある光は取り囲む光であると見なされます。これは、光は人を迎え入れる準備は整っていて、人が受け取りの器を浄化するのを待っていることを意味します。そして、そうなってから、光が受け取ることのできる器を覆うのです。
SLIDE #8
したがって、たとえ器を持っていない間でも、自分の魂に関連する光と器の名前を述べながらこの知恵に従事すると、光はすぐにある程度まで人を照らします。しかし、それを受ける器がないために、光は人の魂の内部を覆うことなく人を照らします。しかし、従事している間に何度も光を受けることで、光が人に上層からの恵みをもたらし、神聖さと純粋さ豊富に与えます。それが人を完全性に至るよう、大きく近づけていくのです。
SLIDE #9
156) ただし、この知恵に従事する間は、想像上のことや物質的なことを具現化しないという厳しい条件があります(後略)
バール・ハスラム、『10個のセフィロトの研究の紹介』、項目 155-15
SLIDE #10
薔薇
1) ラビ・ヒズキヤはこう始めました。「『いばらの中の薔薇のように』と書かれてあります。」薔薇とは何でしょうか? イスラエルの会衆、マルフットです。薔薇があり、薔薇があります。いばらの中の薔薇に赤と白があるように、イスラエルの会衆には裁きと慈悲があります。
SLIDE #11
ちょうど薔薇が十三枚の花弁を持つように、イスラエルの会衆も、それを四方から囲む十三の慈悲の特質を持っています。さらに、「はじめに神は創造された」とある節では、神も十三の言葉を発し、イスラエルの会衆を取り囲み、それを守りました。すなわち、「エト(直接目的格を示す言葉)、ハシャマイム(天)、ヴエト(と)、ハアレツ(地)、ヴハアレツ(そして地が)、「ハイタ(であった)、トーホ(空しく)、ヴボーホ(混沌とし)、ヴホシェフ(そして闇が)、アル(上に)、ペネイ(面の)、テホム(深淵)、ヴルアハ(そして精霊が)」という十三の言葉です。つまり、「神が漂っていた」という言葉に至るまでの言葉が、イスラエルの会衆を取り囲んでいたのです。
SLIDE #12
説明: セフィロトは10個あります。ケテル、ホフマ、ビナ、ヘセド、ゲヴラー、ディフェレット、ネツァハ、ホッド、イェソッド、マルフット。ただし、ディフェレットのセフィラ(セフィロトの単数形)には 6つのセフィロトであるHGT NHYが含まれているため、本質的には、ケテル、ホフマ、ビナ、ティフェレット、マルフットの5つだけです。それらはAA、AVI、ZONの5つのパルツフィム(パルツフの複数形)となりました。ケテルはアリフ・アンピン(AA)、ホフマとビナ(HB)はアバ・ヴェ・イマ(AVI)、ティフェレットとマルフットはゼイ―・アンピンとヌクバ (ZON) と呼ばれます。
SLIDE #13
創造の7日間は、アツィルトの2つのパルツフィムであるゼイー・アンピンとヌクヴァです。7つのセフィロト、HGT NHYとマルフットが含まれています。創造の業についての記述には、HB(ホフマとビナ)であるAVIが、その形成の初めからガドルート(大人、偉大さ)の終わりまで、六千年にわたってそれらの中でどのように発せられたかが説明されています。
ラシビ、ゾハールの書「薔薇」の序文、皆のためのゾハール、 Vol.1
SLIDE #14
ロバの御者
74)ラビ・エラザールは、義父であるラクニアの息子であるラビ・シモンの息子であるラビ・ヨシに会いに行きました。そしてラビ・アバも彼と一緒でした。男がロバを操作ていました。つまりロバを先導していました。「操作する」とは「刺す」という意味で、ロバが早く歩けるように針でロバを刺す習慣に由来するロバの御者への別名です。ラビ・アバはこう言いました。「トーラーの扉を開けましょう。今こそ、私たちのやり方を正すべきときです。」
SLIDE #15
75)ラビ・エラザルは口を開いて次のように言いました。「あなたはわたし(クリエーター)の安息日を守るべきです。」クリエーターは6日間で世界を創造されました。毎日、クリエーターはご自身の行為を明らかにし、その日に力を注ぎました。クリエーターはいつご自身の行為を明らかにし、力を与えたのでしょうか? 第四日目、最初の3日間はすべて隠されていて、明らかにされなかったので、第四日目が来ると、クリエーターはそのすべての力を行使されました。
SLIDE #16
毎日、クリエーターはご自身の業を明らかにし、その日に自分のしるしを置かれました。「その日」とは安息日のことです。6日間はHGT NHYで、安息日のマルフットでそれらの業と力の完璧さを明らかにされます。クリエーターは毎日、安息日に力を注がれます。では、なぜここでそれが第四日目だけだと書かれているのでしょうか?
SLIDE #17
それは、マルフットが「4番目」または「7番目」と呼ばれているためであり、家長であるHGTにとっては4番目、その息子であるNHYにとっては7番目です。「蕾(つぼみ)が地に現れ、剪定(せんてい)の時が来たり」と書かれています。第三日目にHGTという蕾が地に現れました。そして、第四日目に剪定の時期が到来しました。それ以来、マルフットは衰退し、2回目のイブール(妊娠)のために上昇しました。このように、マルフットは第三日目にHGTから発せられ、第四日目であるZAのネツァハを通じて是正されました。したがって、その点で、マルフットは「家長の4番目」とみなされます。
SLIDE #18
「そして、山鳩(やまばと)の声が我が地に聞こえる」とも書かれています。「我が地」は安息日であり、生ける者の地の例です。したがって、「地」と呼ばれるマルフットは安息日であり、息子たちにとっては7番目であり、4番目と7番目についてはここで説明されています。
SLIDE #19
最初の3日間はすべて隠蔽され、マルフットの段階が欠如している限り隠蔽されて不明とみなされるため、明らかにされなかったと言われています。マルフットを獲得すると、それは完全性を獲得します。これが6日間の労働と安息日の意味です。
6日間の労働であるHGT NHYが安息日であるマルフットよりも重要であるため、6日間の労働が安息日よりも重要であるかのように思われるかもしれません。
SLIDE #20
ただし、それぞれの週は別の段階であり、労働日の間はマルフットがありません。したがって、その段階は隠されており、その中に神聖さはありません。マルフットの不在により、光のGARが存在せず、安息日が来た時に、その段階の中でマルフットが出現したときにのみ、神聖さが現れるからです。6日間の労働期間中も同様に、その段階全体は保たれ、神聖さは一週間の間ずっと存在するのです。
SLIDE #21
同様に、創造の6日間、HGTの最初の3日間がマルフットの開示に先立って発せられたとき、それらは隠され、その中の神聖さは開示されませんでした。そしてマルフットが4日目に発せられたとき、4日間すべての神聖さが明らかになりました。 4日目が来ると、すべての力が発揮され、マルフットがその段階を補うため、神聖さが、その労働と4日間のすべての力に現れたことを意味します。
-ラシビ、ゾハールの書の紹介、「ロバの御者」、項目 74-75、皆のためのゾハール、Vol.1